一級建築士が整理します
「こんなことを、建築士に相談していいのだろうか」建築士事務所に寄せられる相談の多くは、設計以前の**“困りごと”**です。ここでは、実際によくある相談事例の一つをご紹介します。
屋根のリフォーム工事を終えた直後から、雨が降るたびに室内へ雨水が入り込む。
・天井にシミが広がる
・床や家具が濡れる
・生活に支障が出ている
依頼先は、大手リフォーム会社でした。
・実際の工事は下請け業者が施工
・元請け側が現場状況を十分に把握していない
・雨漏れ発生後も、原因調査を行わず補修を繰り返している
・責任の所在が不明確
施主は、ビニールシートを敷いて生活する状態が続き、体調不良を引き起こしていました。
建築士が現地調査に入り、屋根・建物全体・工事内容を客観的に確認しました。
その結果、
・屋根下地を確認しないまま施工
・屋根全面に不適切なビス打ち
という施工不良が、雨漏れの根本原因であることが判明しました。
・調査結果を、専門用語を使わず整理・説明
・元請け・下請け業者との打合せに同席
・責任の所在を明確化
・不適切な補修工事費の返金を実現
・信頼できる別業者を選定
・仮住まいを含めた改修計画を立案
問題は先送りされることなく、屋根を解体し、原因から直す根本的なやり直し工事へ進みました。
「大手だから安心」とは限りません。
大手ほど、
・受付業務が中心
・工事は下請け任せ
・現場管理が不十分
というケースも、実際に存在します。
建築士は、
・工事内容の妥当性
・責任の所在
・今後どう進めるべきか
を、施主の立場で整理する第三者です。
交渉を煽るのではなく、状況を冷静に“見える化”し、判断できる状態をつくります。